美容院を開くときの採算見込みについて

今日は新しく独立するときの採算見込みの考え方について書きたいと思います。
もちろん見込みなので予測の部分がほとんどになりますが、いくらぐらい売り上げがあれば利益が出るか、軌道に乗るまでの事業資金・生活資金はいくらぐらい必要か等を考えるために必要になってきます。
また、銀行からお金を借りるときは創業計画書を提出する必要があり、採算見込みは必ず記載が必要です。

業種によって見込みの出し方は違いますが、今日は美容院について考えたいと思います。

①売上
いきなりで申し訳ないですが、売上については特に予測が立て辛い部分です。
というのもオープン後どのくらいお客さんが来てくれるようになるかは、
実際始めてみるまでは分からないからです。

そんな時はまず細かいところから考えてみるのが良いと思います。
・1人あたりの客単価を想定する
(カット、パーマ、カラーなどの料金設定は自分で決めることが出来るのでそこから割り出す。)
・セット椅子の台数を決める(1人で始めるとすると1台。多くて2台)
・1日の回転数を考える
・1ヶ月の営業日数を決める

上記の例で予測を立ててみます。
6,000円(想定客単価)×1.5台(平均値)×3回転×25日(週1日休み)=675,000円

②仕入原価
美容院の仕入れとしてはシャンプーやトリートメント、カラー剤等かと思いますが、
ネットで調べたら大体売上の15%前後が原価になるようなので15%で計算します。

675,000円(売上)×15%=101,250円

③家賃
家賃についてはお店を出す場所で全然違ってきますが、1人で始めるのでしたらそんなに広くなくても大丈夫だと思います。これは例えばインターネットの不動産情報なんかで簡単に調べられるので、比較的予測し易いかと思います。

今回は渋谷近辺で20㎡以下・徒歩10分以内で調べたらほとんどが15万円以下だったので15万円とします。

④電気代
お店だと照明や空調は営業時間中はずっと使っていることになるので、電気の使用量はそれなりに多くなるかと思いますが、1人店舗の前提で考えると多めに見積もって5万円くらいだと思います。なので5万円で計算しました。

⑤その他
上記以外にも消耗品や広告費がかかってくるかと思います。予備費用も考えて10万円とします。

①から⑤全てを考慮すると以下の通りです。
675,000-(101,250+150,000+50,000+100,000)=273,750円
※この利益の27万円から生活費や税金の支払いをしていくことになります。

今後の事業を開始するときの参考にしてもらえたらと思います。